ヤフーの社内システムの特徴としては、自分たちでWebサービスを作っていることが多いです。
普通の会社であればサービス向けのエンジニアが社内システムを開発しています。
それは、社員数が多く、開発ができる社員を社内システムへ割り当てることができるかつ、
サービスに費用を払うよりも、一度開発をしてしまった方が費用を抑えられるからでしょう。
情シスの仕事こそ、クリエイティブでおもしろい! 12000人以上が利用するヤフーの社内システムづくり【デブサミ2018】
ビジネスの根幹を支える重要な役割にも関わらず、控えめな印象を持たれる傾向にあるようだ。
情シスの役割はコミュニケーションの効果を最大化すること
情シス部門の最も重要な仕事は「コミュニケーションの効果を最大化すること」。システムを入れることで、コミュニケーションコストを小さくし、本質的な業務に集中してもらえるというわけだ。
伊藤氏は「組織ごとに最適なコミュニケーションは異なる。それに対する最適なシステムを提供するには、事業を知り、業務を知り、人を知る内部の人間、すなわち情シス部門が企画し開発するほうが効率的とヤフーでは考えられてきた」と語る。
伊藤氏が入社した2013年にはOpenStackを導入した。
開発も、Perlが主流だった2005年頃はフレームワークも少なく、愚直に自分たちで作ることが一般的だった。2008年頃からはPHPが主流のWebサービスが増えていくのに従い、社内システムでも独自フレームワークやZendPHP、FuelPHPなどを活用するようになった。そして2013年、既存システムではPHPが引き続き使用されているものの、新規開発はJavaやNode.jpが増え、AngularJSの登場以降はSPAの開発が増えた。
かつてはファイルやデータベースの直接接続などで連携させていたが、最近はREST APIによる連携に移りつつある。
ヤフーの社内システムは具体的にどういったものなのか。現在稼働中のものだけで1200以上、累計で3500以上、登録されていないものを含めるとさらに多いという。
ほぼ全ての社内システムは同一アカウントでのシングルサインオンが可能で、社員・部署などのマスターデータはAPIによって全てのシステムで参照することができる。
社内ポータル「WORK」
記事の投稿、記事/wiki/リンク集検索
KPIの表示
ワークフローの対応待ちの確認
「PC管理システム」
WindowsPC7000台、Mac1万台、iPhone7000台といった大量の端末管理を行う。
IPなどの管理情報を用いて、設定ファイルの自動生成を行うシステムも用意されている。
空調管理システム「Air-con」
ブラウザから空調の操作ができるシステム。
社内位置情報検索システム「Pozzy」
社内Wi-FiにつながっているPCとスマートフォンから、誰がどこにいるのか検索できるシステム。
ヤフーのオフィスはフリーアドレスのため、フロアの混雑度を表示したり(略)快適な仕事空間作りに寄与している。
社内SNS「MYM」
Slackに似たシステム
常時接続数は15000以上、総メッセージ数は2億以上、チャンネル数は11万以上、Botの数は1万以上と、大きなシステムに成長した。
情シス部門では開発などしないと想像していたが、実際はシステムを内製する、ベンチャー気質な組織だった。そのため、『新しい技術を試す場が大きく』『ユーザーである社員との距離が圧倒的に近く』『さらに一般のWebサービス開発に携わる人数と比べて少ないため、個人の裁量が大きい』。この3点がそろって面白くないわけがないだろう」
ヤフー株式会社では、7,000人を超えるすべてのメンバーが情報共有ツール「Confluence(コンフルエンス)」を使いこなし、そこには1日におよそ15,000回もの投稿がなされるという。投稿される内容は会議の議事録からプロジェクトの進捗報告、社内広報など、近隣の美味しい料理屋マップまで、幅広い領域に及んでいるそうだ。
社内情報共有ツール「Confluence」の運用に、3名のチームで関わっています。
Confluenceの「使い方講座」を開いて、塾の先生のように教えています。Confluenceの活用に対する習熟度に応じて、レベル1〜3に分けて講座を開いているんです。
http://special.nikkeibp.co.jp/atclh/ITP/16/atlassian1108/
社内情報のほとんどはConfluenceに蓄積されているため、これが使えなければ仕事にならない
使いやすいアドオンが揃っていることも、Confluenceの魅力の1つ。
Confluenceに直接作図できる「Gliffy Diagrams for Confluence」の活用が広がっている。
「これはPowerPointやVisioのような感覚で作画できる、とても強力なツールです。システム構成図やフローチャートなども簡単に作成できます
「JIRAを社内公式チケッティングシステムにする」と宣言
「JIRAはチケットの検索機能や管理機能が優れており、自分にとって重要なチケットの情報をダッシュボードですぐに把握できます
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