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オフィス・AWS環境をセキュリティ監視するためのログ収集

2018-05-31

http://techlife.cookpad.com/entry/2018/05/31/080000

ログの収集
セキュリティに関連するログとして、主にインフラ(AWSサービス周り)のログ、オフィスネットワークのログ、スタッフが使う端末のログ、そしてスタッフが使うクラウドサービスのログという4種類を収集しています。
全てのログは原則としてAWSのS3に保存し、その後S3から読み込んで利用するよう流れになっています。
NGFWのログ
通常のファイアウォールの機能に加え、通信の中身の一部も検査して脅威を検知・遮断してくれるNext Generation Firewall (NGFW) でオフィスネットワークの出入り口を監視しています。
NGFWからは通信フローのログ、および脅威の検知やブロックのログの両方を収集しています。
現在利用しているNFGWはsyslogでログを飛ばせるので、fluentdを経由してS3 output pluginを利用し、S3に保存しています。
DNSキャッシュサーバのログ
名前解決のためのDNSのログをとっておくことで、分析のための材料を増やしています。
オフィスではDNSのキャッシュサーバとして unbound を利用していますが、出力されるログの形式が利用しづらいことから、unboundのログは直接利用していません。代わりにキャッシュサーバ上で packetbeat を動かしてパケットキャプチャし、DNSのログを収集したものを fluentd + fluent-plugin-beats を経由してS3に保存しています。
DHCPサーバのログ
DHCPのログも別途保存しておくことで、後から分析する場合でもそのIPアドレスを使っていたのがどの端末だったのかを追跡できます。
クックパッドでは kea DHCP server を運用しています。標準で出力されるログに必要な情報が載っているので、fluentdのtail input pluginでAWS S3にログを保存しています。
G Suite
G SuiteではReports APIが用意されており、これを使ってAdmin activity, Google Drive activity, Login activity, Mobile activity, Authorization Token activityを取得することができます。これらAPIにLambdaで定期的にアクセスし、ログデータとしてS3に保存しています。
Azure AD
Azure ADも監査APIが用意されており、ログインなどに関連するログを抽出することができます。これをG Suiteと同様に定期的に実行し、新しく取得できたものについてログデータとしてS3に保存しています。
アラート検出
検出されたアラートはPagerDutyによって担当のメンバーに通知される
ログの検索・分析
ログ検索のために Graylog を導入して検索コンソールを構築しています。
実装の構成
S3にログが保存されると AWS Simple Notification Service (SNS) にイベント通知が飛び、そこからログの転送やアラート検知に関する処理が実行されます。
それぞれの機能はAWS CloudFormation (CFn) によって構成されています。





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company/cookpad.html.txt · 最終更新: 2018/06/06 01:57 by kurihara

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